「悩み」が悩み
誰に相談したら良いか分からない…
何を相談したら良いか分からない…
どう相談したら良いか分からない…
今まで不動産の有効活用や売買、不動産に関する問題の解決や相続対策、ライフプランなどについて相談にのってきました。有価証券(株や投資信託等)や保険の見直し等も、必要が有ればアドバイスやお手伝いをしてきました。
それらの中で悩みを抱えつつも、その悩んでいる「悩み」自体がよく分からず悩んだままという方や、解決の為に相談したりといった事が相談すべき相手が分からず、悩みが解決できないままという方をたくさん見てきました。
専門的な解決策を提供してくれる会社は沢山有りますしコンサルタントの方も多くいます。しかし、具体的な問題点を解決してくれる前にその「悩み」自体について相談に乗ってくれる人や会社は少ないと思っています。
なぜなら、商売にならないので、あまりしたがらないからです。
そしてなにより悩んでいる方も、その事が分かっているので相談しにくいのです。
例えば相続について悩んでいるという人がいたとして、結果として遺言書の作成が必要だった場合に、まだ結果が分からない状態(悩んでいる状態)の時に不動産屋さんに相談しても、「それは弁護士さんに…」となる訳ですが、この場合を考えてみます。
当然、不動産屋さんは商売になりません。商売(仕事)になるのは弁護士さんです。
不動産屋さんとしては、相続に絡んで不動産の売却や活用などの話が出ないと仕事には結びつきません。
(まあ、仲の良い弁護士さんに紹介して、他の面でプラスにはなるかもしれませんが。)
悩んでいる方も、相談してそのまま商売(仕事)としてお任せ出来る可能性が有ると言う事が、事前に分かっていれば気軽に相談しやすいのですが、よく分からず悩んでいるので当然判断がつきません。
その為、相談しにくかったり、ためらったりしてしまいます。
これは、悩んでいる事が明解であれば起こりません。誰に何を相談すれば良いか、分かるからです。
遺言書を作るなら弁護士さんか司法書士さん、土地を売るなら不動産屋さんです。
しかし悩んでいる事が明解でない場合は、相談をする・解決を依頼する事について適した相手に相談や依頼が出来るかどうかという、「悩み」の悩みが発生してしまいます。
誰に相談したら良いか分からない…、となる訳です。
なぜかと言えば、何を相談したら良いかよく分からないからです。
「何」が明解であれば、そうはなりません。そして「何」が明解で無い為に、どう相談したら良いか分からない…、となってしまいます。
この、誰に相談したら良いか分からない、何を相談したら良いか分からない、どう相談したら良いか分からない、という方はとても多くいらっしゃいます。
今まで様々な相談に乗ってきて、実は一番よく聞かれたのが、これらの事でした。
最初から、「〇〇の件を誰に相談したら良いか分からないんです」とか、「どう相談したら分からないんです」と言われる方もいれば、違う件で相談を受けている中で「実は△△△について…」と言われる方など様々です。
悩んでいた方からすると、言い出せなかったり上手く言えなかったりと、気持ちは様々でしょうが同じような悩みを持っている方が沢山います。
そこで、そのような悩みをお持ちの方に言いたいのは、
それで、大丈夫です。それが、普通です。
と、言う事です。
なぜなら、例えば「相続」と言っても関係する事が多岐にわたる事も多いものです。
場合によっては、弁護士さんに税理士さん、不動産屋さんに建設会社さん、銀行さんに保険屋さんや証券会社さんなどなど、たくさんのその道のプロ・専門家のチカラが必要な場合も有ります。
その道のプロ・専門家がいるぐらいなのですから、普通の人には“その道”の事が良く分からくて当然です。ましてや、たくさんの“その道”が有る訳ですから、なおさらです。
では、その様な悩みを解決するにはどうすれば良いでしょう?
1つのポイントとして、良いアドバイザー・良き相談者を得る事が大切だと思います。
その、良いアドバイザー・良き相談者と言うのは、なにも〇〇の専門家とかその道のプロという意味では有りません。
何でも気軽に言える、話せる、聞ける、そして言ってくれる、そんな方の事です。
ここがポイントだと思います。
なぜなら、言い出せなかったり上手く言えなかったりといった方からよく聞くのは、「こんな簡単な事、聞いたら申し訳ないなぁ…」とか、「前にも聞いたし、良く分からないからって何度も聞くのもなぁ…」とか、「そんな事も知らないの?って、思われるのが…」とかを、思っていたが言えなかった、と言う事でした。
しかし先ほども書きましたが、これは普通ではないでしょうか?
なぜなら、例えば相続の事を経験するなんて、専門家でなければ人生の中で何度も有る事では有りません。未経験の方も沢山いらっしゃいます。知らなくて当然、分からなくて当たり前です。
だから何でも気軽に言える、話せる、聞ける、そして言ってくれる、がポイントなのです。
今度は、専門家に相談したがやはり良く分からない、という場合の事を考えてみましょう。
専門家に相談した場合、専門家の方からの話を聞いた時は、説明の上手い方が多いので、その時はなんとなく理解できてしまうのです。
しかし、普段接しない事柄なので、一晩経つと忘れてしまいます。それが普通です。
そして結局は、分からないままに。
また、馴染みの無い専門用語がたくさん出て来るので、頭の中はフル回転して理解しようとしているのですが、説明する側は話し終わってすでに別の件に、でも聞く側の頭の中は未だフル回転中で…、しかしすでに違う話になっているもんだから、今度はそちらの話で頭はフル回転…、結局のところは良く分からない…。
こんなパターンが、多いようです。
そして、このパターンを何度か経験した人が行きつくのが、
「分からない事が、分からない…」というものです。
そうならない為にも、何でも、何度でも、気軽に言える、話せる、聞ける、そして言ってくれる、そんな人が必要なのです。
『あなたにとって』の、良いアドバイザー・良き相談者です。