不動産活用に対する“納得”?

不動産活用_納得できる?できない?

 

  一番良い活用方法は?と、よく聞かれます。

  でも、納得できるかどうかは…。

土地は一つとして同じ物が有りません。
しかもその一つの土地で、様々な手法が物理的には可能です。

敷地事例

例えば、上図の様な土地が有ったとします。

約200坪、ほぼ正方形、住居系の地域とすると…

駐車場駐車場なら、27台可能です。
但し、駐車場の需要が有るかどうか?が大きな問題です。
この土地の周囲で、27台分の需要が有るかどうかが、駐車場経営の成否の分かれ目です。

分譲地。取り図。区画図。
約30坪平均なら、分譲用として6区画取れます。
(上図のように、上手く区画割りの可能な土地かどうかも関係します。)
売却の場合、商業地でなければ基本的にはこのように、分譲用地(宅地)としての価格を基準に考えると、だいたいの売却可能な価格が見えてきます。
戸建が良く売れる人気のエリアの土地はやはり高いものですし、人気のないエリアでは安いハズです。
最近では、戸建て賃貸なんていう選択肢も有るでしょう。
(以前の、いわゆる“借家”ですね。)

1Kアパート。計画図。単身向けの1Kだと2階建てで14戸が出来ます。
(行政の指導や法関係にもよります)
モチロン、単身者の需要が有るかどうか?が最大のポイントです。
当然、投資しますので費用対効果、収益性がどれくらい出るか?も大切です。

ファミリータイプ。アパート。2DK2LDK(約50㎡)のファミリータイプだと、2階建てで8戸出来ます。
単身向けと同様、需要が有るかどうか?多いか少ないか?で家賃等も変わります。

これらの様に、同じ土地でも物理的には色々可能なものです。
だから、ついつい色々考えがちです。

しかし、売るなら価格は大事でしょう。
貸す場合も、収入がいくらになるかによるでしょうし、借り手が付きやすいかどうかも大切でしょう。
根本問題として、買い手がいるかどうか?借り手が付くかどうか?も、有ります。

だからこそ、まずは可能な選択肢とその内容(結果・効果)を先に検討する・調べるのです。
その上で、その選択肢の中からどうするかを決めないと、なかなか決められない事も多いのではないでしょうか?
〇〇にしたい…と思い色々と動くものの、そうはならないと更に悩んでいたとしても、解決はしません。
選択可能な方法から、選ぶしか有りません。

さらに大切な事は、方法とは別にどういう結果を目指しているのか?によっても、選択肢は変わります。

売りたいんだ!や、貸したいんだ!と言う事では無く、もっと根本的な事です。

必要なければ、土地を売ったりしないでしょう?
必要なければ、マンションを建てたりしないでしょう?
収入が必要なのか?税金対策が必要なのか?年金代わりが必要なのか?不意の出費が有るからなのか?、維持が大変だからなのか?などです。
経験上、マンションを建てたいからと言う理由で、賃貸マンションを建てた方には、会った事が有りません。
今まで会った方全員、相続対策や税金対策、安定収入や年金代わり、資産の維持管理など、目的が有りました。

目的から考えると、効果的かどうか?効果が有るかどうか?と言う不可避な選択が先に有ります。

まとまったお金が必要な時は、賃貸マンションを建てている場合では有りません。
安定収入が欲しいなら、店舗を建てて貸しても実現できないかもしれません。
高収益を目指すなら、賃貸マンションではダメかもしれません。

最終目的や結果は何を目指しているのか? 不動産の活用を考えて悩んでいるうちに、見失ってしまう人が意外に多くいます。
まずは、目指す目的・効果が得られる選択肢は何か?その次にその選択肢の中で一番良いのはどれか?の順番です。
悩んだときは、今一度、その原点を思い返してみる事も重要だと思います。

現実的に選択ア可能な選択肢。求める結果・効果の有る選択肢。

さて、選択可能な選択肢と、目的を達成する為の選択肢の事を書いてきましたが、実はこの二つを考え合わせると、選択肢はおのずと決まる事も有ります。
選択肢がおのずと決まってくると、最後に残るのは『納得出来るかどうか』と言う気持ちの問題です。

感情は、誰しも100%コントロールは出来ませんし、無視する事も出来ません。
そして、誰もが大事な部分です。
納得できなければ先に進めませんし、納得できないうちから、事をすすめるべきでは有りません。
世の中、都合よくは出来ていませんので、目的と選択肢から“コレ”と決まったとしても納得出来ない事も当然有るでしょう。

なぜ納得できないのでしょう?
具体的に納得できない理由が分かっている場合は、それを解消できるようにすれば良いのですが、そうではない場合も有ります。
なんとなく…、という場合です。

この、“なんとなく…”というのは、けっこう厄介です。
だって…、なんとなく…なのですから。
そこで、この“なんとなく”を解決する為に、考え方の1つですが、『5つの“不”の解決』というものを試してみるの1つかもしれません。

これは、コンサルティングや営業などで利用される考え方です。
不信、不要、不適、不急、不満の5つです。
これを不動産活用に当てはめてみると、どうでしょう。
(例として賃貸マンションの建設の場合。)

不信:会社が信用できない?高い買い物をさせられるのではないか?
不要:本当は他の方法が良い?本当はしたくない?
不適:少ししか問題が解決しない?もっと良い方法が有る?
不急:今すぐ必要な訳ではない?今決断する必要性が低い?
不満:プランが気に入らない?自分の希望とかけ離れている?

などではないでしょうか?

最後の最後に、なんとなくだが「納得できない」と思っている場合は、この5つに分けて考えてみると、解決の糸口が見つかるかもしません。
もし、5つの“不”のうち思い当たるものがあるなら、1つずつ解決・解消してみてはどうでしょうか?

自分と家族の為に、正直に、素直に、考えてみて下さい。

正直に、素直に、そして本当によく考え尽くせば、納得出来る答えが見つかったり、逆にここから違う選択肢が決まるかも…しれません。 


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